COLUMN
新型コロナに罹患しました ~ホテル療養のきろく その2「葛藤」~

CATEGORY:8.その他

TAG:新型コロナに罹患しました

DATE:2022.08.25

新型コロナに罹患しました ホテル療養のきろく その2「葛藤」

前回『ホテル療養のきろく その1』はこちらから。

気が狂いそう・・・

高校時代、大好きだったブルーハーツの曲が聴こえてきそう、なんてジョーダンが言えないくらい、大声で叫び、外に向かって走り出したくなった。

頼む!
ぼくに外の空気を吸わせてくれ・・・
ぼくの自由を返してくれ・・・
誰か・・・
頼む・・・

そんなふうに感じたのは、実はホテルに入ったその日の夜だった。

それは、前の日の夜と同じく、単に夜中に腰が痛くて寝られなかったからなのか、それとも、やっぱり本来ならいつでもできることが、「やってはいけない」と制約を受けたからなのか。

昼間は、あまりそんなことは考えないのに、夜になると、昨夜もまた同じような感情が頭によぎり、一旦頭によぎると、居ても立っても居られなくなる・・・

そして、それができないと思えば思うほど、気が狂いそうになる・・・
発狂したくなる。
走り出したくなる。
外に出て、思いっきり外の空気を吸いたくなる。
ここの空気は、一見外の空気と同じかもしれないけど、何か人工的な空気な気がする。。。

頼む!
ぼくに外の空気を吸わせてくれ・・・
ぼくの自由を返してくれ・・・
誰か・・・頼む・・・

ずっと分かってた。
ぼくにとって一番大事なことは「自由」だってこと。

普段なら、これが阻害された時に、心の底から爆発するような怒りの感情が湧き出てくる。
でも、いまは怒ったところで、何も解決しないことが分かっているからか、出てくるのは普段の怒りとは違う。懇願に近い感情。
そして、頭に浮かぶのは、昔大河ドラマか何かで、確か黒田官兵衛がお城の床下とかに何年も幽閉されてたシーン。

ぼくだったら、きっと何年どころか、その日のうちに気が狂って死んじゃうだろうな。。。
でも、昔からこのシーンを想像しながら、きっと官兵衛も、思ったに違いない。身体の自由は奪えても、心の自由は奪えない、と。ぼくも、いつかそんな時がきたら、そうやって乗り越えてみよう。

今回、図らずともまさにそれを実践せざるを得ない環境になった。まさか、何年も前に考えていたことが、こんな形で来るなんて。。。

まず、深呼吸をして気持ちを落ち着かせる。

そして、いつも瞑想するように、心を開放してみる。。。

ほら、簡単!大丈夫!!
なんて、単純にはいかなかったけど、でも少し楽になった。

初日はこんなことを何回か繰り返して、昨夜は1回くらいで、なんとか朝を迎えられた。
昼間は、なぜかそんなことはあまり考えない。
でもまたきっと夜になると。。。

はやく外に出たい!!

※初期症状発症から7日目
※ホテル監禁:3日目
※只今の体温:36.6度

ホテルの窓から

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